クロス張りとは

くろすはり

クロス張りとは、壁や天井の仕上げ方法のひとつで、シート状の仕上げ材を張った状態、またはクロスを張ることです。
クロスという言葉は厳密には、布クロス、紙クロス、ビニールクロスなど、クロスを総称したものですが、クロスの中で日本の住宅にもっとも多く使われ、一般的なのがビニールクロスであることから、クロス張りといった場合、ビニールクロスを張ることを指すこともあります。
ビニールクロスは色柄が豊富で、紙クロスや布クロスに比べ、価格も手ごろなことから、広く普及しています。クロスのインクに含まれる可塑剤や、クロスを張るときに使う接着剤にホルムアルデヒドが含まれていることが話題になり、シックハウス症候群の原因のひとつのようにいわれた時期もありましたが、現在では、日本壁装協会をはじめ、各メーカーの努力により、建築基準法の改正に沿ってホルムアルデヒド対策を施した製品が中心になっています。また、再生紙を使った製品や、木材パルプを使わず、ケナフという草の一種を利用したものなど、環境に配慮したクロスも多数発売されています。